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ボーイズラブに関してダラダラと語るブログ。 ナリキリや日常については細々と。
交渉人は黙らない 交渉人は黙らない
榎田 尤利 (2007/02/23)
大洋図書

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奈良千春先生の表紙だったので購入してしまいました。
個人的に大満足なお話です。

現代/極道もの?


↓ネタバレ注意













あらすじ
元検事で元弁護士、そのうえ美貌と才能まで持ち合わせた男、芽吹章は、暴力・脅迫・強制、このみっつが反吐が出るほど大嫌いだ。
弱気立場の人を救うために、国際紛争と嫁姑問題以外はなんでもござれの交渉人として、『芽吹ネゴオフィス』を経営している。
そんなある日、芽吹の前にひとりの男が現れた。しかもヤクザになって!! 兵頭寿悦――できることなら、二度と会いたくない男だった……!


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兵頭は高校時代に芽吹を犯した男だ。そんな男から三日間拘束される依頼を受ける。依頼のうちの一つをこなしている最中、高校時代に兵頭とつるんでいた鵜沢とも再会する。奴もヤクザになっていて、兵頭とは仲が悪い。そんな中、交渉相手が芽吹の事務所に飛び込んできたことにより、余計な波紋を呼ぶ。その後、鵜沢が事務所に忍び込み、交渉相手を渡せと脅しかけてきた。強姦されそうになったとき、兵頭が助けに来てくれる。芽吹はどうやら兵頭のことは案外嫌いではないことに気づく。


文章が上手い!!

すごく、上手いと思いました。
比喩の使い方がいいですよね。とても。
ちなみにこの作品、本番なしです(笑)過去の回想で初めてヤラれたときのことはありますけど、現代ではありません。指入れられるくらい(鵜沢との強姦未遂は半分ほど入ったらしいけど)

あ、誉める前にいろいろと苦言を書いておきます。榎田先生のファンの方は読まないほうが良いかもしれませんよ。
えーとですね。この小説は基本一人称小説なんですが、序章と終章だけは、他人視点の三人称小説なんです。面白ければいいって問題かもしれませんが、入りにくかった……。終章は状況がつかめているので分かるんですが、序章はまっさらな状態からなので非常に入りにくかった。
本来なら、一人称小説での視点移動はご法度。ただし、売れたらやりたい放題。こんなちっさいことにこだわっている私は、まだまだ三流以下なのかもしれませんね……。

さて、この作品の文章の巧みさはすごい!!
といいますのも、想像しやすい+ちょっと面白いのがいい。
私が特に好きな文章は、

 兵頭は俺が見たことのない顔をしていた。足の裏に鋲が刺さったまま歩いている人みたいだ。
 こいつ、泣くんじゃないか。
 ふとそんなことを考えた。


230ページの文章です。
出そうで出ない、この比喩。身近にあることなのに、なかなか発想までにたどりつかないこの表現は、すばらしいと思ってしまった。思わず、メモ帳にメモしてしまいましたから……使えないのに(笑)
文章に対しては文句のつけようがないです。すごく上手いです。
この先生の作品は、『普通の男』『普通の恋』と当作品しか読んでいません。魚住くんシリーズは買ってありますが、まだ読んではいません……怖くてまだ読めない(笑)
榎田先生の作品はどれも文章がすばらしいのでしょう。他の作品も買ってみたいと思わせる、小説でした。
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2007/09/15(土) 18:56 | | #[ 編集]
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美形でない、エリートでない、金持ちでない、ゲイでもない。しかも大人同士。さらに片方は結婚1年目(少なくとも最初はそう思われている)。これが一体どうして恋愛になるのでしょう。とてもうまい。男女間でもありそうな、臆病な大人の恋愛模様のお話になっています。非常
2007/10/20(土) 08:27:47 | さくらの日記