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ボーイズラブに関してダラダラと語るブログ。 ナリキリや日常については細々と。
アレキサンドライト アレキサンドライト
山藍 紫姫子 (2006/02)
角川書店

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『色闇』から感想を書こうと思ったのですが、『アレキサンドライト』を読んで感動してしまったのでこっちから書きます。

最近のボーイズで満足できない方に是非とも読んでもらいたい作品です。エロスです(笑)



↓ネタバレ注意





あらすじ
 流れるような黄金の髪と怜悧に煌く緑潭色の瞳を持つ美貌の貴族シュリルは、隣国の軍人、マクシミリアンに捕らえられた。彼は、妹を死に追いやったシュリルに復讐を企んでいたのだ。シュリルは贖罪のため、マクシミリアンにその身を差し出す。想像したこともない屈辱に翻弄され、貶められるシュリルだったが――。憎しみと禁断の愛に彩られた、官能の美を描く衝撃の耽美ロマン。



<個人的見解>

 感動した!!

 正直言って、『色闇』より断然好きです。
 ↓は概要になっているので結末を知りたくない方は読まないほうがいいです。書いた本人である私も、概要は読まずに『アレキサンドライト』を買うことをおすすめします。

 隣国の城に閉じ込められたシュリル。彼には隠さねばならないことがあった。それは、自分が男でも女でもないこと……つまり、両性具有だということを。マクシミリアンによって花開かれた男女の性に溺れ、耽っていくことになる。シュリルの瞳は、欲望に濡れるときだけ緑から紫に変貌する。まるでアレキサンドライトのように。そして、屈辱の中に優しさを見出したシュリルの感情は揺れ動き、マクシミリアンも揺れていく。
 やがて、シュリルが自国へ戻されることになる。二人はお互いの本当の気持ちを隠したまま離れることになる。
 シュリルを迎えたのは、彼に異常な執着をみせるラモンだった。ラモンは、マクシミリアンの影を追いかけるシュリルを独占しようと躍起になり、結婚しようとする。しかし、それを拒み、隙をみてラモンの元から逃げ出し、マクシミリアンの元へと馬を駆りたてる。
 殺してくれ、と懇願するシュリルに、愛の告白をするマクシミリアン。お互いに思いが通じた瞬間、ラモンが城へと乗り込んできて、マクシミリアンと決闘を始める。マクシミリアンが斬られそうになったとき、シュリルは彼をかばい、背中に太刀傷を負っていた。
 ラモンは好きな相手を傷つけたことを後悔し、「俺は誰とも結婚しない。それはあなたのせいだ」と言い残し、その場をあとにする。マクシミリアンは傷ついたシュリルを見つめ、二人で生きることを誓う。



 さて、大体の話の流れは伝わったかしら(笑)

 実は、作中で一番好きな台詞は

「いいか、憶えておかれよ、俺は今後だれとも結婚しない。それはあなたのせいだ」

 です!! 人をそんだけ愛せるって幸せですよね。ラモンの場合、それは愛ではなく、ただの子供じみた執着・独占欲だったかもしれませんが。だって20歳くらいだったはず。まだ若い。シュリルは22歳くらい。マクシミリアンは知りません(笑)出てたかも知れないけど、忘れました。

 両性具有なんですよねー。私の苦手な。でもシュリルが男性としての凛とした感じが女性っぽく感じなくて、抵抗なく読めた気がします。多分、表紙の美しさも一端を担っている。この表紙だけでも買う価値あると思うのですが(笑)マクシミリアンとラモンはイラスト化したらどうなるのでしょうか……描いている人はいないでしょうか。見たい。

 シュリル自身がマクシミリアンの妹のことをどう思っているのかが分からなかった気が……、政略結婚だったから愛情は生まれなかったのかな? どっちにしても悲劇ですよね。これに関しては、どんでん返しみたいなものを期待したのですが、結局は「シュリルが死に追いやった」で終わってしまった。ま、ストーリー上での「マクシミリアンがシュリルへ憎しみを抱く原因」という役割でしょうから妹に関してはあまり追求しなくてもいいかな(笑)

『色闇』の感想はまだ書いてませんが、『アレキサンドライト』のほうが楽しめる感じです。私個人としては。
 しかし、山藍先生の作品はライトノベル系に近い気がする。つまりはBL文庫レーベルで出ている文章と、ってことです。エロの高尚さはちがいますけど。読みやすいんですよね、かなり。ストーリーは最近のBLにはないもので、やはりジャンル分けするならBLよりも耽美の方がしっくりくる。
 こんな作家さんが今後生まれることを祈るばかり。
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コメント
この記事へのコメント
はじめまして。
 ラモンとマクシミリアンを見たいとの事ですが、白夜書房かその白夜書房から耽美系が分離したコアマガジンの上下巻を入手すれば、シュリルだけではなくて、マクシミリアン達を見る事が出来ますよ。

 ところで、ラモンのシュリルに対する感情について、「子供じみた執着・独占欲だったかもしれませんが」と、流石によく分かっていらっしゃる。

 持統天皇を主人公にした『天上の虹』という漫画をご存知でしょうか!?その中で讃良(後の持統天皇)の叔母・間人が「愛は手に入れるものではないわ。「手に入れる」というのは、愛ではなくて征服欲よ」と言っています、ラモンはシュリルを愛しているかもしれませんが、征服欲しか示しませんでした。自分の欲望を満たす為にシュリルの肉体を苛み、都会で華やかな生活が好きな自分の願望を押し付けるばかりでした。

 これでは、シュリルの心を得る事なんて不可能です。監視の名目でシュリルを凌辱する事しか頭に無くて、シュリルの心を思い遣るなんて人間らしい事を何一つしなかたのですから。

 ちなみに、シュリルは22歳、マクシミリアンは27歳か28歳くらい、ラモンは20歳です。マクシミリアンは仮面舞踏会でシュリルが年齢をそれくらいかなと、思っただけで明記されていません。
2007/02/16(金) 07:58 | URL | ミュリッタ #-[ 編集]
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